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コミュニケーションスキルの疑似体験 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~統合編1

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コミュニケーションスキルの疑似体験 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~統合編1

こんにちは! とある管理職です。

僕の「とある管理職が体験した超実践ビジネススキル」シリーズでは、とあるグローバル企業での国内外マネジメント経験と知識をもとにビジネスに携わる方が実践できるマネジメントスキルについてお伝えします。

今回の「とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~統合編1」では、これまでのスキルを思い出しながらコミュニケーションの一部を疑似体験してみましょう。

パーソナリティーのサイエンス~起こりやすい対人反応

コミュニケーションを考える時に重要なファクターであるパーソナリティーの分析の応用編をお届けします。

パーソナリティーの特性には、相性のようなものがあります。その関係は、好ましい反応もあれば問題のある反応を引き起こします。

パーソナリティーのおさらいはこちらの記事からどうぞ。※覚えている方はそのままお進みください

パーソナリティの分析 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~分析編

パーソナリティの分析 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~分析編

おさらいポイント!

パーソナリティーは3つの自我状態に分類できます。

  1. P=Parent(親)
  2. A=Adult(大人)
  3. C=Child(子供)

さらに心的エネルギーを5つに分類して分析することができます。

  1. CP:Critical Parent(批判的な親)
  2. NP:Nurturing Parent(保護的な親)
  3. A=Adult(大人)
  4. FC:Free Child(自然の子)
  5. AC:AdaptedChild(順応の子)

さっそく係わる人(A)と受ける人(B)の関係を見てみましょう。AからBへの係わりでBに起きやすい反応を示します。

Case1:CP→AC

・好ましい反応: 良い緊張感が現れる / 反骨精神による頑張り
・問題のある反応: 萎縮や過剰反応 / 反発によるちゃぶ台返し、反抗、すねる、不満

Case2:NP→FC

・好ましい反応: 生き生きとした自発的な活動
・問題のある反応: わがまま、いい加減、気分屋、感情的

Case3:NP→AC

・好ましい反応: 安心、緊張からの解放
・問題のある反応: 依頼心の助長

Case4:A→A

・好ましい反応: 問題解決の促進、現実に基づく判断
・問題のある反応: 冷徹、ビジネスライク

Case5:FC→FC

・好ましい反応: 共感的親密感、わくわく、高揚感、興奮
・問題のある反応: 周囲への配慮の欠如、うちわだけで大騒ぎ

Case6:AC→CP

・好ましい反応: 指導的になり教え、諭す、指示するなどの行動
・問題のある反応: 批判的で厳しい態度が増長、イライラ、待ちきれない

Case7:AC→NP

・好ましい反応: 優しく世話をしたくなる、放っておけない
・問題のある反応: 余計なお世話、お節介、過保護、過干渉、自立の妨げ

Case8:AC→AC

・好ましい反応: 競争心やライバル意識が湧く
・問題のある反応: 喧嘩や意地の張り合い、感情的発散に終始

ロールプレイ的疑似体験

実際の講座なら参加者同士でロールプレイをするところなのですが、ブログ上ではそれはできないので、あらかじめ設定したスクリプトで疑似体験をしてみてください。

お題

あるセミナーの教室で受け取った参加費総額10万円が入った封筒を机の上に置いたままトイレに行ってしまった。5分後にトイレから戻った講師は、参加費10万円が入った封筒のことを思い出す。

そこで、講師は「参加費10万円が入った封筒を机の上に置いたままトイレに行ってしまって、戻ってきたら見当たらないのですが知りませんか?」と尋ねます。

講師がパーソナリティー特性を使い分けてあなたとやり取りをします。

あなたは、自分のパーソナリティー特性を意識して講師とやり取りしてみてください。

この記事上では、疑似体験をしてもらう都合上、講師とあなたのパーソナリティー特性の組み合わせを前述のCase1~Case8で再現してみましょう。

Case1:CP→AC

講師(CP):この机の上に参加費10万円が入った封筒を置いたまま外している間にお金が入った封筒が見当たらないんだけどきみ知らない?

あなた(AC):(急に話しかけられ)え、あの、はい、僕ですか?いや、し、知りませんけど。。。(それ以上語れなかった)
心の声は「え~、なんでおれ?疑ってるのかな?元からなかったような気がするんだけど、なんか言えない)

Case2:NP→FC

講師(NP):あなた知っていたら教えてもらいたいのですが、この机の上に参加費10万円が入った封筒を置いたまま席を外してしまったようなんですけど、見かけませんでしたか?

あなた(FC):え~、俺のことうたがってるんですかぁ~?マジ知らないんですけどぉ~。下に落ちてたりしないかなぁ~。探しましょう!
ねえ、みんな~、お金が入った封筒が無いんだって、探すの手伝ってよ~。

Case3:NP→AC

講師(NP):あなた知っていたら教えてもらいたいのですが、この机の上に参加費10万円が入った封筒を置いたまま席を外してしまったようなんですけど、見かけませんでしたか?

あなた(AC):はい。封筒ですか?見かけませんでしたけど僕は見ていないんですけど。(先生のポケットにないんですか?などと言ってみたいけど遠慮して言えない)

Case4:A→A

講師(A):この机の中央辺りに参加費10万円が入った封筒を置いたまま5分ほど席を外して戻ってきたら見当たらないのですが知りませんか?

あなた(A):知りません。先生がお金を置いたまま席を外すはずは無いと思います。無意識にどこかにしまったのではないでしょうか?例えば上着のポケットとか持ち歩いているポーチとかに。確認してみてはいかがでしょうか?それで無いようなら思い当たりません。

Case5:FC→FC

講師(FC):あれぇ~。おっかしいな。この机の上にお金が入った封筒を置いたままトイレに行っちゃったんだけど、無いなぁ~。ねえ、知らない?

あなた(FC):えぇ~。お金が入った封筒を置いて行っちゃったんですか?見てないですよぉ~。先生、ポケットに入れたんじゃないですかぁ?

Case6:AC→CP

講師(AC):あれ、どうしたんだろう? すみません、参加費10万円が入った封筒を机の上に置いたまま外に出て戻ってきたら見当たらないんですけどご存じないですか?どうしよう。。。

あなた(CP):先生、お金が入った封筒を置いたまま席を外したんですか?それはまずいですって。本当に無いんですか?よく探した方がいいですよ。

Case7:AC→NP

講師(AC):あれ、どうしたんだろう? すみません、参加費10万円が入った封筒を机の上に置いたまま外に出て戻ってきたら見当たらないんですけどご存じないですか?どうしよう。。。

あなた(NP):え、先生どうしたんですか?もしかしたらポケットにしまったりしていませんか?バッグとかも見た方がいいですよ。見つかるといいですねぇ。

Case8:AC→AC

講師(AC):あれ、どうしたんだろう? すみません、参加費10万円が入った封筒を机の上に置いたまま外に出て戻ってきたら見当たらないんですけどご存じないですか?どうしよう。。。

あなた(AC):え~。それは困りましたね。いやぁ、見てないですよ。どうなんだろう。どうします?

いかがでしょうか?
パーソナリティー特性の違いや組み合わせでやりとりが変わることがありそうだなって感じていただけましたか?

もちろん、あなたの実際のパーソナリティ特性は、5つの要素が組み合わさって形成されていますから必ずしも疑似体験のようにはならないかもしれませんが、特定の特性が跳びぬけている場合、そんなこともあると思います。

とある管理職が伝えて来た必勝コミュニケーション術のおさらい

以下のリンクからこれまでのスキルを振り返ることができます。

#1 とある管理職が伝えたいフリーランス必携のビジネススキル3つ
#2 パーソナリティとコミュニケーション – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~導入編
#3 パーソナリティの分析 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~分析編
#4 聴くから始めるコミュニケーションスキル – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~スキル編1
#5 傾聴の基本姿勢と善意の関心の重要性 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~スキル編2
#6 知っておきたい傾聴技法 Part1 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~スキル編3
#7 知っておきたい傾聴技法 Part2 – とある管理職が伝えたい必勝コミュニケーション術~スキル編4

まとめ

今回は、コミュニケーションに係るパーソナリティー特性に応じたコミュニケーションの反応について疑似体験をしてもらうことに主眼を置いて解説しました。

パーソナリティー特性は、その特性そのものによる反応以外に組み合わせによる相互反応として現れるということをお話しました。

自身と相手のパーソナリティーをイメージすることで相手に係ることによる反応をある程度予想することができます。コミュニケーションをとる際に自分なりに相手のパーソナリティーを分析して、相互反応を客観的に分析することでより有意義なコミュニケーションができると思います。

次回もコミュニケーションスキルに関する疑似体験ができるようお届けする予定です。