読まれるブログと読まれないブログの決定的な違い

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こんにちは、奥成大輔(オクナリダイスケ)です。

これまで、WordPressでメディアを構築するワークショップを長く運営してきたこともあり、たくさんのブログを拝見してきました。

そんな中で、読まれるブログと読まれないブログの決定的な違いの1つに「執筆者の体験が含まれているかどうか」ということが挙げられます。

今回は、体験に基づくブログ運営をおすすめする理由についてです。

目次

インターネットで求められている情報とは

インターネットが一般的に普及し始めたのは、1990年代。

当時はインターネットに関する雑誌や本を買って、そこに掲載されているサイトのURLに接続して楽しむか、ヤフカテ(Yahoo!JAPANのカテゴリリスト)にアクセスして、自分の関心のあるカテゴリのリストを順番に読み漁るような時代でした。

それはそれで楽しかった記憶があります。

とはいえ、いま思えば一般的な情報はインターネットよりも本屋さんや図書館に直行したほうが、早く情報が入手できた時代です。

しかも、インターネットは電話回線を使っていたので電話代がかかりました。電話をつなぎっぱなしにすると、電話代がものすごいことになって、電話の請求書を見てびっくりしたこともありました。

それでもインターネットが当時からすごかったのは、ニッチな情報が手に入ることです。

ニッチなジャンルでユーザーが求めている情報

インターネット黎明期の当時、勤めていた会社の仲間たちと盛り上がったのがミニ四駆です。ミニ四駆を早く走らせる方法や改造方法は、本屋さんでは得られない情報でしたが、インターネットで情報公開している人が当時から多くいらっしゃいました。

あるいは、レーシングカートのようなニッチなモータースポーツ情報は雑誌などのマスメディアでも取り上げることが少なく、インターネットからの情報はとても重宝したものです。

いまの時代でいうと YouTube や Instagram が、当時のインターネットから情報が得られるイメージに近いでしょうか。

ずいぶん思い出話を語ってしまいましたが、ミニ四駆にしてもレーシングカートにしても、執筆している人のテスト結果や体験談こそが重要な情報でした。

情報を求めるユーザーの立場として、別に「ミニ四駆について」とか「レーシングカートについて」という辞書や百科事典に載っているような情報が欲しかった訳ではないのです。

Web上には既知の情報はすでに飽和している

では、現在のWebはどうかというと、調べ物は本屋さんや図書館に行く以前に、まずはスマホを使ってその場で検索して調べると、ほぼすべての情報が手に入ります。

いまでは辞書を手に取ることもほとんどなくなり、翻訳するときには英語辞典で単語の意味を調べなくても Google 翻訳なら、訳だけでなく発音まで教えてくれます。

辞書だけでなく、基本的な情報はよほど新しいジャンルや、時事的なトレンドに乗った情報でないかぎり、もうほとんど網羅されているのです。

そのため既知の情報だけを、改めてかしこまって書く意味は薄れつつあります。

大切なことは、その既知の情報についての新しい意見や感想といった、執筆者の体験に基づく他では読むことができない、独自の新しい情報をブログで情報発信することなのです。

他人のコンテンツの翻訳権に注意

最近では、著作権だけでなく、翻訳権についても注視される状況になってきています。

もしもアフィリエイトでは著作権だけでなく、映画やドラマなどのあらすじやネタバレなどの掲載量が多い場合、翻訳権侵害の恐れがあるとして、メディア登録を削除されるケースが増えています。

「ご自身の感想を主として数行の掲載であれば問題ありません。」とのことなので、あらすじやネタバレを書く場合は、数行程度に留めておきましょう。

引用するときと同じように、あらすじやネタバレを掲載するときも、記事コンテンツの主にならないように注意が必要です。

もしもアフィリエイトの場合はあくまでメディア登録の削除で、アカウント停止ではないので、指摘された箇所を修正したのち、再登録申請することでメディア登録は復活できます。

他人のコンテンツもある意味、作品が存在していますから、既知の情報でもあるわけで、ブログなどのメディアにあえて主従がひっくり返るほど書く必要性は低いと考えられます。

Google 検索の動向

最近の Google 検索は非常に優秀で、私たちがどのような情報を求めて検索しているのかまで、すっかり理解して検索結果を表示してくれます。

過去の検索や、閲覧しているページ、位置情報などを把握して、的確な情報を提供してくれるのです。

一方で、Web上にはものすごい数のページがものすごいペースで増え続けています。

Internet Live Stats というメディアにある、Total number of Websites という記事では、オンラインになっている有効なWebサイトの数をカウントしています。

この記事を見ると、どのくらいのペースでWebサイトが増えているのか、そのペースの速さを体感できます。

何がいいたいかというと、ページが増えれば増えるほど、品質の高いページしか残らないということです。

検索結果に表示されるように、Google に認識され登録されることを「インデックスされる」といいますが、いま役に立たなくなった情報は、インデックスからどんどん外されるようになっています。

例えば、私が運営している穏やか暮らし研究所の公式サイトでも、次のような情報が Google のインデックスから削除されています。

  • 運営が終了したサービスの情報
  • すでに終了した募集広告のページ
  • ありきたりな情報しか書かれていないページ
  • あえて言及しなくてもすでに権威性のあるサイトが掲載している情報

このようなことは以前はなかったのですが、2021年現在ではこのような傾向が、Google Search Console で確認されるようになりました。

また、大人のためのアフィリエイト講座を監修してくれているアフィリエイターの平野准凪(ひらのじゅんな)さんによれば「記事によって登録が早かったり、全然登録されなかったり」と経験的に感じているとのこと。

「最新の記事は登録されたのに、ある俳優さんに関する記事だけはいつまでたっても登録されない」というように他のブログと似たようなコンテンツの場合は、もしかしたらインデックスされにくいのではないかと考察されていました。

最高の検索エンジン対策とは?

Google のウェブマスター向けガイドラインという、ブログなどのWebサイト運営者向けの解説ページがあります。

その中の「品質に関するガイドライン」の章では、

「検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」
「検索エンジンがなくても同じことをするかどうか」
「どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるか」

といった文言が並んでいます。

検索エンジンの見解としては、一見矛盾しているように感じるかもしれません。

しかし、この「品質に関するガイドライン」の意図を汲み取ると、検索エンジンに頼らずブログのユーザーに向けて真摯に運営を行っていくことが、最高の検索エンジン対策になるということです。

コンテンツ・マーケティングとYMYL

ネットショップなど、ビジネスへの集客コンテンツは、2014年頃から売り込み型のコンテンツよりも、役立つ情報を発信していくコンテンツ・マーケティングへと主流が移ってきました。

一般的な既知の情報でも、より内容が充実して品質の高いページが上位にくる傾向があり、特に家具インテリアのような高単価の商品を取り扱っていたネットショップオーナーは売上を大きく伸ばしました。

ところが、売上に直結することから、またたく間に多くのWebメディアが立ち上がり、家具インテリアに限らずほぼすべてのジャンルでWeb上の情報は一気に充実していきました。

そんな仕組みの裏を突いたグレーなマーケティング手法も出てきたりして社会問題にまで発展し、現在ではYMYL(Your Money Your Lifeの頭文字)というお金や人生に大きな影響を及ぼすジャンルでは、専門性、権威性、信頼性が重要視されるようになっています。

YMYLジャンルでは、個人のメディアの露出は難しくなり、国や自治体、公共性の高い団体、企業など、専門性、権威性、信頼性が担保されている運営元のページ以外は表示されにくくなっています。

自らの体験や経験に基づくブログを運営しよう

ではどうするか?

自分の興味関心が高いこと、好きなこと、得意なことなど、自らの体験や経験に基づくブログを運営をすることをおすすめします。

何らかの成果を期待するブログ運営であれば、まずは継続できなければ成果にはつながりません。

よほど新しいジャンルや、時事的なトレンドに乗った情報であれば、一般的な情報でも短期的には成果につながる可能性はあります。

それでもブームが終了したり、リソースが豊富にある競合がどんどん参入してきたりすると、難しくなってしまいます。

ですので、自らの体験や経験に基づいて、最低でも1年以上、できれば3年以上続けられそうな執筆テーマを選ぶことが大切です。

特にアフィリエイトなどで成果を目指す場合では、次のような執筆テーマを選ぶのがコツです。

  • 使ったことがある商品やサービスに関すること
  • 自分自身が実際に悩んだ経験があること
  • 自らが専門家として君臨できそうなこと
  • これから自分で体験する予定があること

執筆者の体験を含んだ記事を書こう

読まれるブログと読まれないブログの決定的な違いの1つは「執筆者の体験が含まれているかどうか」です。

ブログについての説明や、記事のリード文などに、ほんの少しの体験談やエピソードが書かれているだけでも、読者は執筆者の人となりを理解し、ブログや記事の価値を理解します。

犬と暮らしたことがない人が書いたドッグフードのコンテンツよりも、愛犬が嬉しそうに食べている写真や動画が掲載された記事は、一瞬で読者の心を捉えます。

子育てをしたことのない人が書いたジョイントマットの記事よりも、はじめて生まれた子どもを気遣うお父さんが書いたメリット・デメリットに関する記事の方が、圧倒的に商品を選んでいる読者の参考になります。

次に記事を書くとき、ぜひこの記事を思い出して、ほんの少しの体験談をリード文や本文中に交えながら執筆してみてください。

また、これから新しいブログを立ち上げようとしているなら、ぜひ体験に基づくブログを企画してみてください。

まとめ

今回は、体験に基づくブログ運営をおすすめする理由について述べました。

WordPressのメディアを構築するワークショップを通じて、参加者の皆さまが書かれたたくさんの記事を日々楽しく読ませてもらっています。

文中で紹介した、愛犬が嬉しそうに食べている写真や動画が掲載された記事や、子育て中の人が書いたジョイントマットの記事の事例は実際に参加者の方が過去に書いた記事の事例です。

ほんの少しの違いで、その先を読み進めるか、商品を購入しようと思うかが変わります。

既知の情報を書くだけでなく、体験に基づくブログ運営を行って、大きな成果につなげていきましょう。

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