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いきなり大人の美文字!行書の書き方~誰でも書ける簡単な3つの原則

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いきなり大人の美文字!行書の書き方~誰でも書ける簡単な3つの法則

美文字と言えば『楷書』が基本形ですが、大人っぽい字を書くなら『行書』を書くという方法があります。行書が書けると、ワンランク上の美文字という印象にもなりますね。

でも「楷書もままならないのに行書なんて無理…」

そんな心配もあるかもしれません。でも、ご安心ください。いきなり行書を書くことも可能なんです。そもそも、行書の歴史は楷書よりも古いのです。

 

書体の歴史

古代文字⇒篆書⇒隷書⇒行書・草書⇒楷書

大陸で生まれた漢字ですが、もともとは大陸の各地で生まれ発展しました。そして、漫画キングダムでもおなじみの秦の始皇帝が各地を統一したのち、それぞれ独自発展していた文字も統一させました。これが篆書の一種『小篆』になります。

その篆書から隷書に発展し、隷書を早書きするために行書・草書が生まれました。そして楷書が生まれたのは行書・草書の後と言われています。

実は我々が普段使う楷書は最も新しい書体なのです。楷書こそ完成された書体で、楷書こそ究極の美文字であることは間違いありません。しかし、同時に最も難易度が高い書体とも言えるのです。

もし楷書を綺麗に書くことに苦労しているのなら、パッと見てカッコいい『行書』を書けるようになってしまいましょう。楷書はミスが許されませんが、行書は多少ミスをしても何とかなる書体なのです。

 

行書の書き方3つの法則

行書は自由度の高い書体です。行書は何通りもの書き方があって、書道家によっても書き振りが異なります。とは言っても、自由だからと言ってただ単に点画を繋げて崩せばいいというものではありません。

自由度の根底には基本原則があるのです。そして、その基本原則さえ押さえてしまえばあなたも『行書』、もしくは『行書っぽい字』が書けるようになります。

今回は、最も簡単な行書の基本原則を3つご紹介します。この3つを押さえれば、あなたの文字はいきなり大人の美文字に生まれ変わるでしょう!

※今回は漢字の行書のお話です。ひらがなやカタカナについては後日ご紹介します。

 

①3つ以上の点画の連続

3本以上の縦画や横画が並んだ場合、3つ以上の点や払いが並んだ場合、最後の2画を繋げるのが原則です。

行書の書き方~3つ以上の横画の連続

・三・・・2~3画目を繋げる
・春・・・2~3画目、8~9画目を繋げる
・書・・・4~5画目、9~10画目を繋げる

行書の書き方~3つ以上の点画の連続

・川・・・2~3画目を繋げる
・学・・・2~3画目を繋げる
・形・・・6~7画目を繋げる

たとえば『三』ですが、3本共に繋げても間違いではありません。ただしゴチャゴチャして見えづらい文字になってしまいます。

やはり3本以上の線は最後の2画を繋げる程度が見栄えが良くなります。行書は点画を繋げることが多いのですが、あまり繋げ過ぎない方が良いでしょう。

 

②横画から縦画、縦画から横画への連続

接している横画から縦画、縦画から横画へは連続して書くことができます。

行書の書き方~横画から縦画の連続

・衣・・・2~3画目を繋げる
・生・・・1~2画目を繋げる
・五・・・1~2画目を繋げる

行書の書き方~縦画から横画へ連続

・官・・・5~6画目、7~8画目を繋げる
・中・・・2~3画目を繋げる
・戸・・・2~3画目を繋げる

この縦画や横画の連続は行書で頻繁に使われます。ただしこの連続も『①3つ以上の点画の連続』と同様にやりすぎに注意です。

たとえば『官』は上の口、下の口、それぞれ縦画や横画が連続していますが、口と口は離れています。口と口の間を連続しても間違いではありませんが、やはりゴチャゴチャしてしまうので離しておく方が良いでしょう。

 

③左右の払いの変化

左右の払いは空間で連続しているイメージを持ち、左右でトメたり、次の画へハネたりします。

行書の書き方~左右の払いの変化

・示・・・最後の2画を連続するイメージ
・小・・・最後の2画を連続するイメージ
・余・・・最後の2画を連続するイメージ

行書の書き方~ひとあし(にんにょう)の変化

・兄・・・最後の2画の変化
・見・・・最後の2画の変化
・元・・・最後の2画の変化

行書になるとハライやトメが変化することがあります。この変化は無数にあるのですが、まずは上記のパターンを基本として押さえておきましょう。

 

まとめ

今回は行書の書き方として3つの法則をご紹介しました。行書と聞くと難しそうですが、実際は楷書よりも難しくありません。美文字を学ぶ上で、楷書と並行して挑戦することをおすすめします。

前述しましたが、行書は自由度の高い文字です。あまり肩に力を入れずに楽しみながら書いてみてください。

時には線が曲がったり、短くなったり長くなったり、思うように書けないこともあるかもしれません。でも、それも一興です。文字を書くことって楽しい事なのです。

今回ご紹介した3つの法則を知ったうえで、自由に書いてみて下さい。