日本だけど日本ぽくない、韓国より遠いけど外国ではない、日本の最南西の地域の先島諸島。先月は過去の富士山登頂を振り返ったところですが、日本の最南端に位置する石垣島の旅の思い出を振り返ってみたいと思います。
当時、近所の人が、驚くことに日本最西端部の西表島に引っ越しをしたことや、かねてから沖縄の離島に行ってみたかったこと、沖縄本島と違う風景や場所に行ってみたかったことなどが理由で訪れました。
東京から那覇の距離が約1600km、石垣島は那覇からさらに約400km離れています。那覇から石垣島の距離は東京と大阪の直線距離に匹敵します。記憶がだんだん薄くなってきたので、少しずつ思い出しながらの執筆になります。
はじめに
東京都は2021年10月13日、72人(前日77人)の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表しました。政府は、東京や大阪など19都道府県についての「緊急事態宣言」と8県についての「まん延防止等重点措置」を9月30日を以って解除することを決定したところですが、その後、あれよあれよという間に新型コロナの新規感染者は減少し続けています。ワクチン2回目の接種が国民の6割を超え(10月13日現在)、感染者も減ってきて少し明るい兆しが見えたきたように思います。
新しい内閣総理大臣が岸田文雄氏に決まり、いよいよ4年振りの総選挙が今まさに始まろうとしています。年末に第6波は果たしてやってくるのか?新たな変異株は登場して感染は拡大するのか?それともこのまま収束してくれるのか?ゆっくりですが、アフターコロナに向けて、以前の日常生活にに近づいくのでしょうか?引き続き感染対策をしながら年末に備えましょう。
石垣島の地図( 出典:okinawa-activity.com )
1日目
この日は遅めの到着でした。午後の便で羽田を立ち夕方に到着したと記憶しています。空港内を散策していたら、予定の時間に若干遅れてしまい、レンタカー会社の送迎便が行ってしまったようで、電話をして来てもらうことに。
新石垣空港の場合、空港から若干ですが、離れたところにレンタカー会社がありました。そこから、宿泊先の石垣港近辺に宿泊予定地のホテルがあるために、30分〜40分くらいかな?運転して、ホテルに到着しました。
朝早くから出発して、午後から観光というのが通常のあるあるパターンかもしれませんが、平日に休みを取得しての旅行だったために、通勤客と混じりながら電車に乗りたくないのもあったのと、当時は平日が毎日遅かったので、翌日の出発日にあまり早起きしたくないなぁというのもあり、午後に到着する便を選択しました。
もちろん航空運賃が最も安い時間帯だったというのも理由の一つです。この日は特に観光することもなく、というか観光するには時間に無理があったため、石垣市役所周辺の美崎町を散策したのみで、明日からの旅に備えました。
2日目
この日は、フェリーで西表島に向かい、西表島から水牛で由布島に向かい、今度は西表島からフェリでー竹富島に向かい、竹富島からまた、フェリーで石垣島に戻ってくるルートです。西表島は2021年7月から世界遺産に指定されました。奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の4島まとめて世界遺産に登録されたのです。
石垣港離島ターミナル付近のホテルを予約し、3連泊しました。そこを拠点にして離島観光や石垣島観光を行いました。フェーリー乗り場もホテルから徒歩圏内の近さです。フェーリー乗り場に具志堅用高の金の象が建立されていました。
西表島は石垣港離島ターミナルからフェリーに乗って約40分くらい、距離にして、30kmくらいです。航行中のフェリーの窓から見える海は海面からも近く、水飛沫をあげており、青い海の地平線が続き、遠くには時々島が見えます。台湾からはおよそ約300kmに位置し、イリオモテヤマネコで有名な西表島。
最果ての地ではあるものの、南の島は何か心がうきうきするものがあります。仙人が住む島でもあります。到着すると西表島の港にバスが待っていました。日本で最も南にあるという信号を通過し、マングローブの川下りへいきます。マングローブとは、植物の名前ではありません。水で生きる植物の総称なのです。
あたりはジャングルです。人口2400人の島ですが、日本で10番目に大きい島です(1位は沖縄本島です)。半日だと港のある西表島の東側を廻るのが精一杯です。そこから、由布島に行くための乗り物のスタート地点に行きます。そこにはフェリーや船もありません。どうやっていくのか?・・・・実は牛に乗って行くんです。
えっ!?と思うかもしれませんが、びっくりするかも知れませんが水牛に乗って行くしかないのです。水牛が海を渡ってくれるのです。
その由布島ですが、島全体が植物園になっています。水牛の家系図が由布島の待合室に掲示されているのと、水牛が何匹もプールで水浴びしているのがとても記憶に残っています。その後、再び水牛で西表島に戻り、フェリーで今度は竹富島へ到着。竹富島の星の砂浜にいるときは、時がゆっくり流れるようで、いつまでもこの空間に滞在したいという思いにかられました。海の青さ、透明さが忘れられません。
3日目
この日は、石垣島の最北端まで行き、戻ってくることが目標です。まずはどこに向かうか?宿泊した石垣港離島ターミナルの近辺は石垣島の最南端の場所です。新石垣空港の東海岸廻りで行くか?標高の少し高い、内陸廻りで行くか?、あるいは、海の青さで有名な川平湾廻りで行くか?と悩みましたが、内陸廻りで行くことにしました。
石垣島で最も高い場所は標高526mの於茂登岳です。内陸を通るとこの山近辺を通過しながら、玉取崎展望台に向かうことにしました。Googlemapでルート検索すると、石垣港から玉取崎展望台までは約25kmで、所要時間は約30分強です。
自分で運転しているときは、途中寄り道をしたり、時には停車して周りの景色を見たり、於茂登岳の途中まで登ろうとしたりもしました。そのため当然もっと時間はかかってるかと思います。底原(そこばる)ダムも横切りました。ダムと呼称ですが、外観はまるで大きな湖に見えました。
これは一体何なのだろうと疑問に思い、調べてみると、湖ではなく、実際ダムとのことでした。農業用のフィルダムとしては日本一長い堤体を持つダムのようです。景色を見ながら運転していくと、やがて、最初の目的地の玉取崎展望台に到着しました。
既に石垣島の真ん中くらいには到達しているのであとは、さらに北上するだけです。次に向かうのは最北端の平久保崎です。玉取崎展望台から平久保崎に向かう途中、空に何かが舞っているものを見かけました。あれは一体何なのか?と不思議な思いになりましたが、道路沿いの看板に体験空中飛行という看板を見かけました。おそらくパラグライダーなのでしょう。また、「海へ抜ける。日本でも珍しい!サビチ鍾乳洞」の看板も見かけました。途中、ビーチに寄りつつ、平久保崎の灯台に着きました。
さて、北端に到達したのであとは戻るだけです。平久保崎の灯台と玉取崎展望台を結ぶ道路は、基本的に一本の道しかありません。南下して行くと、玉取崎展望台の手前で分岐点があるため、帰りは西側周りの海岸で帰ることにしました。(行きは東側の海岸廻りでした。)
自分の心の中に先ほど見た、パラグライダーがどうしても気になったので、道路沿いにあった看板を当てにして、現地まで行ってみることにしました。私の予定の中にはなかったので行き当たりばったりの行動です。現地に着いてお店の人に話を聞くと、普段は予約が必要だが、私が行った時間帯はたまたま空きがある。
今すぐなら予約無しで体験することができるとのことでした。空を飛ぶというのは今まで一度も体験したことが無く、本当に大丈夫だろうか?と思いましたが、ベテランパイロットがマンツーマンで一緒に乗ってくれるとのことでしたので、思い切ってトライすることにしました。当日は天気も良く、最高の景色が期待されました。
真後ろにパイロットがいる状態で、いよいよと飛び立ちました。高さはぐんぐん上がってきます。まずは山の上に、最高の高さで300mになるとことでした。この高さに到達すると、正直さすがに怖かったです。但し、危険な状態になったわけではありません。
また、飛んでいる最中にスマホで撮影できるように、予め(あらかじめ)スマホをゴムで縛った状態で飛び立ちます。上空で写真もたくさん撮りました。海の上にも移動しました。海上の上空から見える海はエメラルドグリーンで珊瑚礁も見え、今まで見たことのない景色を肉眼で、風を感じながら見ることができました。貴重な経験には違いありませんでした。今回の石垣島旅行で非常に心に残る体験をした瞬間でした。ちなみに、空の旅をした後のお昼はここに食べました。
もう一つ気になるスポット。先程、北上したとき、「海へ抜ける。日本でも珍しい!」の看板を見かけとお話ししたところですが、パラグライダーの後に、ここを寄ってみることにました。入り口に料金所のエアコンの室外機の上で猫が寝ていたのが印象的でした(笑)。
鍾乳洞に入り、どれくらい進んだでしょうか?光が見えてきました。そうです。あれは海です。トンネルではありませんが、鍾乳洞を抜けると、そこは海だった・・・透き通る海が見えてきます。竹富島で見た砂浜に匹敵するよう癒しの海。そこには来てよかったという思いしか残りません。鍾乳洞の印象よりも海の印象の方が残ってしまいましたが、立ち寄ってよかったという気持ちでした。
どこの地点にどれだけ時間をかけて観光するかによっても変わりますが、石垣島を車を使って1日で1周することは可能です。
時間はまだ、ありました。石垣島を一通りカバーしたいため、南西部に位置する川平湾に向かうことにしました。この川平湾はガイドブックによると、2009年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得したとのことで、かなり有名なスポットのようです。
その澄み切ったブルーの海は、他に類がなく、「川平ブルー」と呼ばれるそうです。海のほとりを眺め、時刻は17時近くになっていたので、船の回遊の最終便が終わる頃だったので、今日のところはホテルに戻ることにしました。
4日目
帰りの飛行機は19時に新石垣島空港を出発です。まだ1日観光できます。まず向かったのが、御神崎の灯台です。昨日乗れなかったグラスボートに乗るために川平湾に向かうことにしていたのですが、川平湾に向かう途中で、御神崎に寄ることができるからです。切り立った断崖絶壁、珊瑚礁と荒々しい海を小高い岩の上から眺めることができます。
そして、昨日できなかった川平湾でグラスボートに乗りました。このグラスボートは船底がガラス張りになっていて、海中の覗きながら川平湾をひとまわりできます。ガラス張りを通して、熱帯魚やサンゴを見ることができました。
この日のランチは川平湾ほとりのアールズ・カフェ(R’sCafe)で食べました。ここは、琉球真珠(株)が経営しているカフェです。川平湾を眺めながら食事をすることができます。カフェは真珠を販売している川平本店の店舗とも繋がっており、養殖真珠の作業工程や歴史資料を展示したコーナーもあり、ちょっとした博物館を訪れた気分にもなれます。石垣港離島ターミナルの近くにも店舗があり、西表島行きのフェリーに乗る途中に、道路沿いに店舗があったと記憶しています。
お腹が満足したあとは、どこに行こうかな?飛行機が経つ時間までは、まだ時間があります。まだまだ観光できそうです。19時の飛行機だったので1時間前まだとしら、17:30までくらいにレンタカーを返却すれば大丈夫そです。悩んでいたところ、面白そうなところがありました。石垣やいま村です。
古き良き家並みを再現したテーマパークですが、最も印象に残っているのは家並みではなく、リスザルの森です。ここでは、何十匹ものリスザルに間近で会うことができます。そろそろ16時に近づく頃、最後に訪れたのは石垣島鍾乳洞です。
昨日に引き続きまた鍾乳洞ですが、洞窟なだけあって中はとても涼しかったです。飛行機の時間も観光はここで終わりにすることにしました。滞在期間中は、観光が1日終わったあと、ホテルに戻って夕暮れになるまでランニングも楽しみました。2日目の夕方はホテルからバンナ公園を往復したり、3日目はサザンゲートブリッジを経由し、サザンゲート公園まで行って、そこからまた石垣市中央運動公園まで行ったりもしました。4日間、実質3日間ではありますが、それなりに満喫できたかなあと感じています。
まとめ
記憶が残っているうちに、旅行記を書きたいと思いました。記憶と記録に残せば、思い出は強く残るはず。次はどこに行こうかしら。沖縄の違う離島に行こうかなぁ。宮古島?考えるだけでもワクワクします。
旅行は普段とは違う感覚を心にもたらしてくれます。移住でもしなければ一生の間に何度も行くわけではないから不思議な気持ちになるのかもしれません。石垣島は時間とお金が許す限り、また訪れてみたい、過ごしてみたいと思える場所でした。
昼は冴えない凡人サラリーマン。夜は輝くブロガーを目指して亀スピードで邁進中。
趣味はランニングと家庭菜園。地元のマラソン大会では兎スピードの健脚で優勝回数を重ねています。夢は自給自足。食卓にある野菜は全て自分で育てて、用意したい。
シンプルでスマートな暮らしを目指して、日々思考錯誤奮闘中です。