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Go To トラベルを活用しないで島根を旅行してきた(ヴァーチャルで)

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冬の松江城

2020年はGoToトラベルを活用した旅行として、第1段として沖縄(前編後編)へ、第2段として北陸へ旅行したところですが、第3段として、島根県を計画していました。

旅行会社にも赴き、準備を進めていたところです。しかし、再び緊急事態宣言が発令された今現在は、もはや旅行を積極的に行けるような状況ではありません。

そこで、今回は発想を変えてみることにしました。情報通信技術の発達した今のご時世、実際に現地に行かなくても、web上で擬似体験ができるようになりました。

次なる旅行に思いを馳せながら、行ったつもり旅行をしてみることにしました。併せて、ヴァーチャル旅行を行う方法を簡単に紹介してみたいと思います。

はじめに

東京都は2021年2月2日、556人(前日393人)の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表しました。

新型コロナウィルス感染症対策として、上記日時現在、次の10都府県(対象都府県)に緊急事態宣言が行われています。

  •  1/8~3/7(59日間):埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
  •  1/14~3/7(53日間):岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県

Go Toトラベルに関しても全国停止されているところです。

まだまだ、感染が収束する気配は無く、変異種ウィルスの発生も報告され、ワクチン接種の時期やオリンピック開催の有無など、不透明なことも数多く、多くの人が将来の見通しに明るさを見出せないところです。

引き続き見えない敵との戦いが続きます。

発想を変えてみる

冒頭でお話ししたように、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、現在は気軽に旅行に行けるような状況では無くなりました。

今回はヴァーチャル旅行で、実際に行くとしたらこんな感じで行くことになることを想像して執筆することにしました。

写真も実際に現地に行っていないので撮影できないため、旅行の写真は『しまね観光ナビ』の『島根観光写真ギャラリー』を活用して、島根県の観光振興にも寄与したいと考えています。

旅程

行こうと計画したところは、「出雲大社」と「江島大橋」です。この2箇所をメインにして行くことにしました。沖縄では4泊5日、北陸では3泊4日だったのですが、旅行は楽しくても、日数が多いと後半でだんだん疲れてきます(笑)。今回は1泊2日の旅行とします。

当初、羽田空港出雲空港を往復するつもりでした。この方法だと「出雲大社(出雲空港から近い)」と「江島大橋(米子空港から近い)」が東西に約60km離れており、この2地点を訪れるためには、往復約120kmを移動する必要が出てきます。

通常、行きと帰りで同じ空港を使う方が航空運賃が安く抑えることができると思っていましたが、旅行会社による試算の結果、行きは出雲空港、帰りは米子空港の経路でも、トータルの航空運賃の差異はほぼ無いことがわかりました。

ですので、移動のムダが無い後者の経路で往復することにします。

1日目

土曜日の朝、羽田空港10:05発、JAL 279便に乗車。出雲空港には11:35分に到着しました。そこからはレンタカーで移動します。まずは、出雲大社へ向かうことにします。ここは、出雲全日本大学駅伝のスタート地点にもなっており、縁結びの神・福の神として有名です。

空港から大社までは20km、約30分で到着できました。

境内は18ヘクタールと広大なため、それなりに時間がかかりそうです。北陸旅行で行った永平寺の境内は33ヘクタールなので、数値を比較する限りだとこちらの方が狭いことになります。ただ、永平寺は山奥にあるけど、こちらは海岸にも比較的近い場所に位置しているので険しさはさほど感じませんでした。

東京よりは寒く感じました。本当のシーズンは10月です。10月は旧暦で神無月といわれます。神無月とは神様がいない月だから、神無月というのですが、そのいなくなった神様達はどこにいるのか?というと、ここ出雲大社に全国の神様が集まってくるそうです。

ですので、出雲では神在月というそうです。10月に行けば、ご利益がもっとあったかもしれません。でも、神様だけでなく、人も同様に集まるでしょうから、きっと密になっていたと思います。(笑)

出雲空港に降り立ったときから、ずっと疑問に思っていたことがあります。「なぜ、出雲空港は出雲縁結び空港というのか?」ということです。

その昔、高知空港を訪れたとき、高知龍馬空港とアナウンスされて、故郷の英雄を冠名に付与して、なるほどとは思いましたが、出雲の場合はなぜなのでしょう?

出雲大社と関係ありそうとは、うすうす感じてはいましたが、パンフレットの説明書きを読んで腹落ちしました。

出雲大社で祀られている「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」は「だいこくさま」ともいい、縁結びの神様として有名です。

ただ、一つ勘違いしていたのは、縁結びというと、一般的には男女の仲をイメージする人が多いとは思いますが、ここで言う縁結びというのは人と人との縁結びのことです。そういう意味でここは、老若男女誰にとってもご利益のあるスポットと言えると思います。

本殿まで到達して参拝したのはもちろんのことですが、視覚的に印象が残ったものは、神楽殿の「大主連縄」と「宇迦橋の大鳥居」です。前者は境内を歩く中で、後者は車内から見たわけですが、その大きさに圧倒されます。

出雲大社 拝殿・本殿

出雲大社 拝殿・本殿(出典:しまね観光ナビから)

子供の頃「いなばのしろうさぎ」のお話しを読んだ記憶があったのですが、なんと「出雲大社」と「だいこくさま」と関係のある話だったことに、恥ずかしながら今回初めて気づきました。

島根県と関係するお話しであることを今更ながら気づいたわけです。旅をすると、子供の頃に学んだ薄い知識が、大人になってから学んだ知識と結びついて、そういうことだったのか!と感動してしまうことが時々あります。

これまで、島根や出雲大社を意識することなく、「いなばのしろうさぎ」の物語が私の頭に残っていたことになります。

境内の散策を十分に楽しんだ後は、「稲佐の浜」に立ち寄り、日本海を眺めました。ここにある弁天島を見たかったのです。島とういうもの実体は岩のような感じに見えます。岩の上部に鳥居があり、何か由緒がありそうな気配がします。

満足したので、ここからは、宍道湖畔で、松江城近くの宿泊予定のホテルに向かいました。

今回選んだのは、松江ニューアーバンホテルです。宍道湖を眺めながら、温泉に入れるし、近くの松江城のアクセスも抜群。翌日に行く予定の江島大橋にもスムーズに行ける距離で、帰りの米子空港にも近いからです。

今日は寒かったですが、1日の疲れを癒して、地元島根の食材を舌づつみをして、ぐっすり眠ることができました。

宍道湖

宍道湖の夕日(出典:しまね観光ナビから)

2日目

朝食を終え、まずは松江城に歩いて向かいました。ホテルからは歩いてけるくらいの距離に位置しています。

この城は関ヶ原の戦い以降に建設されています。松江は、大名を他の領地へ移す移封先として、選ばれたようです。1600年以降1871年(明治4年)までに藩主が堀尾、京極、松平と代わっています。

江戸時代かそれより前に建てられて、そのまま今現在も残っている天守閣のことを「現存天守」といいますが、松江城は全国に12ある「現存天守」のうちの一つで、2015年に国宝に指定されています。

最近、よくテレビで「お城博士ちゃん」という小学生の男の子をよく見かけますが、彼もきっとここを訪れているのではないでしょうか。

時間があれば、足立美術館などにも行ってみたかったのですが、夕方の17過ぎには米子空港を出発する予定ですのでこちらは諦めて、軽く松江市内を散策し、いよいよ行きたかった江島大橋に向かいました。

この江島大橋は、島根県と鳥取県を跨ぐ橋で両県の県境にある橋(島根県松江市八束町と鳥取県境港市渡町を結ぶ橋)です。

日本一のPCラーメン橋、全長1446メートルで2004年10月から供用が開始されています。船が下を通れるように最上部は高さ約45メートルに達します。

この江島大橋の写真は見た頃から、一度は行ってみたい!渡ってみたい!とずっと思っていた橋でした。写真で見ると果たして登れるのだろうか?と不安になってしまうくらい急勾配な坂に見えます。

江島大橋

江島大橋(出典:しまね観光ナビから)

私ならということで、この橋を自動車とランニングで2パターンで往復することにしました。

まずは、自動車で、通称「ベタ踏み坂」と言われているそうですが、アクセルを深く踏まないと進めないからだそうです。最初に登るときはやはり勇気がいります。

周りは普通に通行しているのでできないことはないとは思いますが、やはり緊張しました。

無事往復した後、今度は橋の袂の駐車場に車を停めて、ランニングすることを決意しました。往復すると約3kmあるし、急勾配の坂を登って下って、また登って下ることになるのでゆっくりジョギングすることにしました。

もちろん、一番高い地点で写真を撮ることは忘れませんでした。ただ、やはりこれだけ高いと怖かったです。

冒頭で紹介した沖縄旅行の記事で紹介した沖縄の『ワルミ大橋』、北陸旅行の記事で紹介した石川の『能登島大橋』も自分の足で歩いてみましたが、高低差がある橋は怖くてスリルがあります。

十分堪能した自分は、米子空港17:20発、ANA388便に乗車。羽田空港18:45に到着しました。

誰でもできるヴァーチャル旅行

ここまでは、行ったとしたら、こんな感じで旅行する予定という体裁で執筆してきました。ですので、実際にはまだ行ってはいないのです。

でも、なんだか行ってしまった気分を味わっています(笑)。と同時に、観光情報も少しずつ頭に入ってきました。

Go To復活後、世の中の情勢や感染状況に注視しながら、行く決断をどこかでしたいとは考えています。その時は、このページを再度読んで参考にしたいと思っています(笑)。

実際に行けなくても、行ったような擬似体験ができるのが現代社会の良いところかもしれません。世界は確実に狭くなっています。日本も確実に狭くなっています。

ここで、誰でもできるヴァーチャル旅行を簡単に紹介します。

FIRST AIRLINES

あなたは、池袋国際空港という空港が東京にあるのはご存知でしょうか?

私は数年前、この空港から出発して、フランスへ旅行したことがあります。ここは、テレビ番組の中で、芸能人が体験レポートをしていたのを見て初めて知りました。

講談師の「神田伯山」と「滝沢カレン」が出演している「伯山カレンの反省だ!!」というテレビ番組です。

ビルのワンフロアを改装して、あたかも飛行機の機内にいるかのような施設で、ヴァーチャル旅行を体験できます。

キャビン・アテンダントを目指す若い女性がアナウンスやおもてなしをしてくれます。食事は機内食より遥かに美味しい各国の食事も食べられます。

おそらく近くのホテルかレストランと提携して、食事を提供してくれているんだと思います。じゃないと、あのクオリテイは提供できないでしょう。

FIRST AIRLINES 機内の様子

FIRST AIRLINES 機内の様子

オンラインツアー

私もまだ実際に体験はしていませんが、コロナ禍の中、オンラインツアーというサービスを利用できます。

旅行も気軽には行けないこのご時世ですから、海外や日本の街を散歩しているような気分を味わえるようなコンテンツをオンラインで体験するのもいかがでしょうか?

HISのオンラインツアーJTBのオンラインツアーなど、各社が工夫を凝らして運営していますので、興味がありましたらリンク先をクリックして見てみてください。

まとめ

旅から戻ってくると不思議なもので、間際に旅先で訪れたスポットがテレビで紹介されているのをよく目にします。

これは、それだけメディアで連日、日本各地の場所や食べ物の紹介をたくさんしているからだと思います。

旅先で得た知識は自分の頭に残り、そのことに関する情報が自然と目に入ってくるようになるのです。興味の幅が広がるというのは本当に良いものだなぁと実感します。

本当は、今回実際に島根県を旅行して、体験レポートを書く予定でしたが、もはや行ける状況では無いと判断したので今回は断念しました。

それでも、次の旅に思いを馳せながらいろいろ調べてみたり、計画を立てたりという準備行動はとても楽しかったです。実際に行くときにも、頭の中でシミュレーションが出来ているので役に立つことでしょう。

今しばらくはヴァーチャル旅行で我慢しようかと思います。

※ 画像出典:しまね観光ナビ