2021年8月2日から4日の3日間、JR川崎駅付近のビジネスホテルでのテレワーク(デイユース)プランを利用したので、その時の感想とお得な利用方法、ホテルの選び方をお話します。
詳しい事は省略いたしますが、「朝9時から夕方5時まで川崎駅周辺で待機する」というミッションが私に課せられました。
指定された時間内では、携帯電話で連絡がつく状態で、駅周辺ならば何をしていても構わないという、かなりゆるい条件です。
JR川崎駅は神奈川県の北東部、多摩川を挟み東京都に隣接する川崎市にあります。
駅周辺は、古くは東海道の宿場町として、近年は京浜工場地帯の玄関口として栄えた地域です。最近では大きなショッピングモールやシネコンができ、いつも多くの人で賑わっています。
コロナ禍で外出が減っている時期、久々のお出かけでちょっぴりワクワクしながら、朝9時から8時間何をして過ごそうかと考えたとき真っ先に浮かんだのが
- 映画鑑賞
- ショッピング(ただし見るだけ)
- おいしいランチ
- 美術館巡り
などなど私の頭の中はすっかりお花畑に。
が、おりしも8月2日は神奈川県に3回目の緊急事態宣言発令の日、日々新型コロナウィルスの感染者が増えている時期に人混みをウロウロするのは極力避けたいし、処理しなければならない仕事もあります。
3日間も遊んでいるわけにはいきませんから、パソコンを持って行きどこかで作業することにしました。
では、どこで過ごすか。
- コワーキングスペース
- Wi-Fi、電源の使えるカフェ
- ネットカフェ
などが浮かびましたが、どれもしっくりいきません。
コワーキングスペースはどこも月極契約が必要で、ドロップイン利用できることろは見つかりませんでした。
なにしろ8時間という長丁場、カフェなら途中で場所替えしないといけなくなりそうだし、ネットカフェは利用したことがなく、おばさん一人で行くのはちょっと怖い(あくまでも個人の感想です)。
コロナの感染予防対策も気になります。
あれやこれやネットで調べているうちに目に止まったのが、ホテルのテレワークプラン。
川崎市内のビジネスホテルの多くで予約を受け付けており、概ね3,000円から7,000円で利用できます。
ちょっと費用がかかりますが、落ち着いて作業できそうだし、コロナの感染予防としても安心できます。
とにかく一回利用してみようと試したところ快適に過ごすことができ、結局3日間とも利用した次第です。
ホテルのテレワークプランとは
無料LANなどテレワーク環境が整備されたホテルで、日中客室を一定時間利用できるのがテレワークプラン。デイユースプランともいいます。
ホテルの利用は通常、夕方チェックイン翌朝チェックアウトと夜を過ごす形態ですが、テレワークプランでは、朝チェックイン夕方チェックアウトという形態です。
コロナ禍におけるテレワーク推進と相まって、売上が激減した宿泊施設の活性化対策にもマッチすると運用が拡大しているようです。
自宅では落ち着いて仕事ができない、周囲の目を気にする事なくオンライン会議ができる、などのニーズも多く人気が高まっています。
感想
1日目 3,900円でスイートルーム?!
前日の夜、駅から徒歩6分、比較的小規模のホテルをチョイス、公式サイトからシングルの部屋を予約しました。
するとすぐにホテルから電話が。なんでも予約した部屋は昼の12時からしか利用できない。こちらのミスで申し訳ない。別の部屋で良ければ用意できます。とのこと。
こちらとしては、同じ料金で禁煙、Wi-Fiが無料で使えば構いません、と伝え予約しました。
当日チェックインして案内された部屋はなんと「スイートルーム」。3ベッド45m2で浴槽はジェットバス付き。
これは利用しないともったいないと、すぐにお湯を満たしゆっくりバスタイムを堪能。
贅沢な時間を過ごすことができました。
これですっかりホテルのテレワークプランにはまり、翌日もと帰宅後別のホテルを予約しました。
2日目 4,680円 お弁当付
この日のホテルは、オープンしてまもない小規模なホテル。併設するレストランのお弁当付きプラン。
チェックインの時提示されたお弁当のメニューには、唐揚げ弁当やトンカツ弁当など10種類ほどが写真付きで紹介されています。その中からカレー弁当をチョイス、11時半にフロントに受け取りに行くことにして、いざお部屋に。
お部屋はセミダブルベッド、ユニットバス付きの一般的なビジネスホテルといったお部屋でした。
私にとって嬉しかったのが、部屋ごとにエアコンが付いていること。冷房に弱い私は室温を好みに調節できたのでありがたかったです。
カレー弁当も美味しくいただきました。
3日目 3,500円 コンビニ500円クーポン付き
この日は関東を中心にチェーン展開しているビジネスホテルを予約。ホテル近くのコンビニで使える500円のクーポン付きプランです。
フロントには紅茶や日本茶のティーバッグ、各種アメニティーが用意されており、お好きなものをお持ちくださいとのこと。入浴剤や美容液などもあり、ついつい欲張っていろいろお持ち帰りしちゃいました。
途中ランチを買いにクーポンが使えるコンビニにいき、お弁当やお菓子、飲み物を購入。ずっと部屋に閉じこもっていると気が滅入るので、ちょうどいい気分転換になりました。
お得に利用する
補助金を使う
自治体によっては、テレワークを推進するためと売上が減少しているホテル業界への支援を目的として、在勤・在住者に限り利用料金に対する補助金が出る施策を行っているところがあります。
実は川崎市でも行っており、5,000円のプランなら4,000円の補助金が給付されます。つまり1,000円で使用できるという超お得な制度です。
残念なことに私は川崎市民でもないし勤め先が川崎市内でもありませんから、この制度は使えませんでした。
皆さんのお住まいの地域でも、同様の制度があるかもしれません。
コロナ禍が落ち着けば終了になるでしょうから、早めの利用をおすすめします。
ホテル公式サイトからの予約がお得
これはホテル予約のあるあるですよね。宿泊予約専門サイトで予約するより、公式サイトの方が少しだけ安いことがあります。
ただし、先述の川崎市の補助金制度は、「じゃらん」からの予約が条件となっています。
予約専門サイト独自の格安プランがある場合もあるでしょう。
いろいろ比較してみると良いかもしれません。
前日予約がお得
これもホテル予約あるあるです。初日に利用したホテルでは、3日前だと4,200円でしたので、300円お安く利用させていただきました。
ただ、これを狙っていると満室になってしまうこともありますので、ご注意くださいね。
ホテル選びで注意したいこと
利用時間
チェックインが午前11時とか、最大利用時間4時間など同じホテルでも様々なタイプで予約受け付けをしている場合があります。
利用したい時間帯に合わせてしっかり確認して予約しましょう。
ネット環境
今回私が利用したホテルでは、どこもWi-Fiはサクサクつながりストレスなく利用できましたが、オンライン会議やネット配信など、使う目的によっては不満が出るかもしれません。
心配ならホテルに問い合わせてみましょう。
ベッドやお風呂の利用
ベッドやお風呂の利用を禁止した格安のプランを設けているホテルもあります。
予算に合わせて使い分けるといいかもしれません。
室内設備
今回利用したホテルでは、机と言っても作り付けの棚なような物だったり、リクライニングも高さ調整もない椅子だったりと、長時間座ってPC操作するには向いていないなと感じました。
ハイクラスなホテルでは、ゲーミングチェアが貸し出されるプランもあるようです。
腰痛や肩こりなどが心配な方は、予約する際に確認すると良いかもしれません。
まとめ
どのホテルでも入館時の手指の消毒と体温測定、通常ならお部屋に備えられているアメニティーグッズはフロントで手渡しなどのコロナ対策がされており、安心して利用できました。
フリーランスの方は、普段から自宅で作業している方が多いのではと思いますが、たまにはちょっと贅沢にホテルで作業してみませんか?よい気分転換になるのではないでしょうか。
読書や趣味を楽しむなど、ゆっくり自分時間を過ごすことに使ってもいいなと感じました。
もちろん、お住いの地域において新型コロナウイルス感染症対策として定められている外出・自粛に関する規制や要請があるときには、きちんと守った上で利用しましょうね。
観光地のホテルでは、仕事をしながら観光を楽しむ「ワーケンション」という新しい旅のスタイルがはじまり、注目されています。
もしかすると、このコロナ感染が落ち着けば、このようなプラン自体がなくなってしまうかもしれません。それはそれで良いことなんですが、ちょっと残念な気もします。
コロナ禍で業績が悪化した観光業の活性化とテレワーク推進を狙い始まった「テレワークプラン」と「ワーケーション」、新たな業態として定着するのか見守りたいと思います。
もし、もう一度同じミッションが課せられたら、川崎日航ホテルの【ひとりで密かに!選べるパフェ付きデイユースプラン 7,000円】を利用したいと密かに願っている岡田でした。
東京都港区出身。神奈川県茅ヶ崎市在住。
普通科高校を卒業後、化学研究所に就職し元素分析業務に従事。
2000年7月システムエンジニアの夫の独立に伴い、Webの世界に無理やり引き込まれる。
独学でWebサイト制作技術を学び、Webプログラマとして美術館、科学館、大学、一般企業等のWebサイト制作に従事する。
現在ではWordPressによるサイト制作の経験を活かし、WordPressセミナーを開催。受講生にWordPressの楽しさを伝えたいと活動中。
有限会社エヌツーエヌコミュニケーション取締役