暮らし

鍵の紛失から考える危機管理

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鍵

それは、昨年のある日のことです。夜ジョギングに行きました。その際、部屋のゴミを捨てるために、ゴミ袋をマンションのゴミ置場に運びました。

ゴミ置場用の鍵が必要なのですが、鍵でゴミ置場を開け、所定の位置にゴミを置いた後、走りに行きました。

ところが、折り返しの5km地点で気づいたのです。なんと、鍵を挿しぱなっしてして抜かずに走りに行ってしまったことを。

コロナ禍真っ最中の昨年のことです。ドアノブに触ることは接触感染に繋がると考え、ナーバスになっていました。鍵を挿し込んでドアを押せばドアは開きます。

一連の動きの中で、ドアノブをなるべく触りたく無いという意識が働き、ゴミをさっと置いた後、すぐに立ち去ってしまったのです。

はじめに

東京都は2021年7月7日、920人(前日593人)の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表しました。

政府は、新型コロナウイルスの感染状況が拡大する東京に対し、「緊急事態宣言」を再び発出する方針を固めました。期限は8月22日まで。千葉・埼玉・神奈川と大阪に出されている「まん延防止等重点措置」も8月22日まで延長する方針を固めました。

また、沖縄については「緊急事態宣言」を同じく来月22日まで延長する方針です。北海道、愛知、京都、兵庫、福岡に適用中の「まん延防止等重点措置」は予定通り7月11日で解除とする方向です。

職域接種でワクチンを接種する新規申請は一時中止となっています。オリンピック開会まで、あと約2週間。現時点で東京都の感染者数に減少傾向は見られません。

無観客での観戦になるのか、上限を定めて観客を入れるのか、観客の扱いが未だ定まりません。開催日ギリギリまで判断はかかりそうです。

ゴミ置場へ

鍵の挿しっぱなしに気付いた時は、折り返し地点の公園にいたため普通に戻ることにしました。走りながら、鍵はそのまま、あるだろうと思っていまいした。

マンションに戻って、再びゴミ置場に向かうと、挿しっぱなしにしていた鍵はありません。近くを探してもありません。鍵を盗んでも得にはならないと思われるため、次にゴミ置場に捨てに来た人が気付いて、翌日には管理人室に届けてくれるのであろうと考えました。

ゴミ置場のドアノブ近くにも、「ご注意ください鍵の抜き忘れ。」というシールが貼られており、このマンションでは自分だけでなく、時々発生する事象のようだと思われました。まさか今回は自分がその当事者になるとは思いもよりませんでしたが。

※大規模なマンションで多くの人が暮らしているため「ゴミ置場」といっても、鍵付きの倉庫のような広い部屋のような感じになっています。またそれぞれの自宅の鍵でゴミ置場も併せて開錠できるような特殊な仕組みになっている鍵です。

管理人室へ

翌朝9時に、早速管理人室に赴きました。この時点で鍵の届出はありませんでした。さらに2時間後の11時に再度、管理人室に行きました。やはり届出はありませんでした。

その日の17時半頃、ゴミ置場を通りがかったところ、管理人さんがゴミ置場内で整理をしていたので話しかけたところ、やはり届出は無いとのことでした。

当初はすぐに出てくるであろうとは思っていたものの、雲行きが怪しくなりました。住民の誰かが気付いたけど、届け忘れているのか、それとも悪意で抜き去ってそのままにしているのかは定かではありません。

管理人さんが言うには、鍵の抜き忘れは時々起こる現象とのことでした。届出も時々あるとのことでした。しかし、現実的なこととして、今回届出が無いというのは紛れもない事実でした。

管理人室

管理人室

警察へ

鍵の紛失から翌々日、再度管理人室に鍵の届出が無いことを確認し、警察に行くことにしました。

紛失というよりは、盗難では無いかと疑念を持ったため、盗難届を提出したいと相談したところ、仮に、マンションの住民が善意で後日、鍵を届けてくれた場合、盗難届の場合、届けてくれた人の取調べをしないといけない事態になるので、今回の場合は、盗難届はそぐわないとのことでした。

このため、遺失届を提出し、受理されました。

遺失物は公開されていて、警察庁Webサイトの『都道府県警察における遺失物の公表ページ』で全国の都道府県の遺失物にアクセスできます。

東京都の場合は拾得物公表システムというページがあり、ここで何らかの手がかりを探ることも可能なようです。

管理会社へ

鍵の紛失から翌々々日、ゴミ置場付近に防犯カメラが設置されていたため、管理会社へ防犯カメラの閲覧を要請しました。

いわゆるドーム型の防犯カメラが設置されているため、調査を進めれば、何らかの原因や答え、方向性が出るのではないかと期待をしました。

ところが・・・・形は確かにドーム型なのですが、カメラの向いている方向がゴミ置場の方ではなく、隣接のホールの方に向いており、確認ができないとの回答がありました。

自分でもこのドーム型の防犯カメラの近く行って確認したところ、確かにドームの内側にあるレンズの向きがホールの方に向いていたので、管理会社の担当者の方の言っている内容はどうやら正しいのであろうと感じました。

私が期待していた全方向で確認できるものではなかったのです。防犯カメラにも色々な種類があるようで、グーグルストリートビューのように高機能な全方向カメラばかりではないようですね。

防犯カメラ

鍵会社へ

今回の出来事を契機に、参考までに自宅の「錠」を交換した場合は、どのくらいの金額がかかるのかを調べてみました。詳しいの鍵の種類などはセキュリティの観点からここではお話ししません。

管理会社から紹介のあった鍵会社へ確認したところ、約5万円かかることがわかりました。鍵・錠の種類、交換の仕方、交換する部分が全部か一部かによって、価格は当然変わってくるものと思いますが、決して安くはありませんね。

事の性質上、金額だけで判断すべきものではありませんが、紛失には特段の配慮をした方がよさそうです。

再び管理人室と警察へ

数日後、管理人室へ再度確認をしました。やはり届出は無いとのことでした。前述のとおり、マンション内での鍵の紛失というのは時々起こる事象なのです。

届出があっても、逆に引き取り手が無いこともあるらしく、その場合は地元の警察にまとめて定期的に届けているとの話を聞きました。念のため、紛失日以降の話で、拾得地点が違う場所の鍵も確認しましたが、自分のものではありませんでした。

さらに数日後、再び警察へ訪れ、鍵の落とし物が届いているかを確認しに行きました。紛失日時や遺失届を提出した日時などを伝えました。

鍵の落とし物ってどこの地域でも意外と多いようで、保管庫から担当者の方が親切に探してくれました。結果、その時は見つかりませんでした。

鍵の落とし物に関わる統計データ

鍵の落とし物ってどのくらいの順位なのだろうと思ってインターネットで調べみました。交番に届く落とし物としては、2015年2月のものではありますが、財布類、携帯電話、傘類、鍵類、カバン類の順番でした。

警視庁のホームページで遺失物取扱状況(令和2年中)調べたところ、鍵類というのが見当たりません。どこかの分類に含まれているのでしょうか? それとも東京では鍵の落とし物が他の落とし物に比べて少ないのでしょうか? そこは定かではありません。

ただ、前述の拾得物公表システムというページでは、鍵類という項目があるため、全体件数としては、やはり少ないのかもしれません。

まとめ

ここまで、鍵の紛失に関わる一連の出来事を振り返ってきました。誰かに何かを教えてもらったわけでもなく、その時やるべきと思ったことを一つずつ、潰して行動を起こした結果です。

この文章を執筆する終了間際に面白いページを見つけました。マンションの鍵を紛失したときの対処法というページです。これを見てみると、なんと自分がやってきたことと似ているではありませんか!

鍵は紛失してしまいましたが、危機管理として、その後の対応はある程度理に適ったものだったのではないでしょうか。いずれにせよ、物の管理には最善の注意を払って生活したいものです。

尚、その後、鍵は果たして見つかったのかどうかはセキュリティ上、シークレットとします。